先頭誘導員を規定より早目に交してしまうことの何が悪いのか?
なぜこれほどまでに厳罰に処すのか?
これは自ら風よけを拒否するわけですから、1着をとることを放棄する暴走行為とみなされるからです
早めに誘導員を交しても先行さえすれば、逃げ切る選手もいるので暴走じゃないだろとおもうかもしれません
実はこのルールは2019年5月に施行されたのですが、設計ミスによりルール改正の目的が全く達成されていません。それでもそのまま放置されていますので皆さんが違和感を感じるのはあたりまえです
改正以前のルール
改正前にも早期追い抜き失格ルールはありましたが、1周くらい手前であったので、これに違反することは明らかな暴走行為でした
失格にならずとも明らかに1着をとることを放棄した、いわゆる死に駆けが横行してました
2010年代は近畿地区の2段ロケット3段ロケット、あるいは関東がG1レーサーの武田選手、平原選手が順番に死に駆けするような単調なレースで毎回G1優勝者が決まっていました。他の地区は太刀打ちができなかったわけです
これを是正しようとJKAは死に先行を禁止する目的でルール改正を目指しました
先頭誘導員に関するルール改正
2019年5月になってようやく施行された新ルールでは、まず暴走行為の禁止
先頭でゴールした選手に5秒遅れて入線した選手は失格になります
これはオールスター決勝で吉田拓矢選手が失格になり物議をかもしました
とはいってもルール改正後も死に先行は普通に横行してましたが、暴走による失格は吉田選手の例を含めて4年間で2例目ですので、これは例外中の例外で単に吉田選手の不注意によるものです
普通は最終バックまでに出し切っても3秒以内にゴールできるはずなので、ここを2秒以内、3秒以内にゴールできなければ失格とするだけで、ルール改正の目的は達成できたでしょう
5秒以内にゴールできなければ失格ではほとんど意味がなく、抑止することはできませんでした
さらに誘導員を交わしてもいい位置をゴール側により近づけます
これに違反する選手を長期にわたり斡旋停止にすれば、暴走行為は完全になくなると考えたわけです
以前の暴走行為(死に駆け)は後ろ攻めから重大走行注意がつくのを覚悟して早めに前をおさえましたが、これを実質禁止します
しかし、ちょっと考えればわかるのですが、うしろから絶対におさえられない線が決まっているなら、前受けからこの線で突っ張ってしまえば死に先行は成功します
死に先行を禁止しようとしたのに、以前よりも精度があがり、レースは単調になり、しかも番組屋のおもわくでG1優勝者もだせるようになりました(死に駆けラインを1枠に入れておけばまず失敗しない)
以前も突っ張り死に先行という戦法はありましたが、これは相手がどんなに早くおさえてきても突っ張らなきゃいけないので、距離が長すぎて成功率は低かったです
現在の状況
暴走行為はなくならず、むしろ2段駆けが成功しやすい状況はルール改正の意味が全くありません
しかも誘導員を交わしていいポイントがよりゴールに近づいたことで、突っ張り先行で逃げ切る選手が続出しています
ルール上、最速で無理やり突っ張っての先行は、JKAが禁止しようとした暴走行為ではなく、勝つための立派な戦法になりました
1着をとるための戦法でミスをしたために4か月無職無収入はひどすぎます
誘導員早期追い抜き失格の事例では、暴走する意思がない場合がほとんどで、1着をとったのに失格になる事例も多いです
このルールに違和感を感じるのはあたりまえです
より長い距離を風を切る苦しい戦法で、1着を目指す選手のなにが悪質なのでしょうか?
このルールしか知らない新しいファンは、これが一体なにを抑止してるルールなのか、絶対に理解できません
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