【決勝】G2サマーナイト函館

函館競輪12R決勝

←4佐々木9平原6神山　8山口　1脇本2松浦5山田　3新田　7松井

前にもtwitterで書きましたが、よく脇本選手が「前をとらされた」などと言うが、ほとんど一番前か一番後ろしかみたことがない。

きのうは菊池選手ラインを前に入れたことを記者に聞かれて、「前中団がよかった」と言ってたのを聞いてちょっと笑ってしまいました

初手で前か後ろ以外をとったことはあっても、周回中、併走になればすぐに一番後ろに下げていた

スタートどこであれ、一番後ろになってからの仕掛けしかしません

スタート前中団をとったところで、切って切ってその上をドカンと行くみたいな、流れにのってのカマシはしたことがないのです

すべて一番後ろに下げてからの、自分のタイミングでのマクリ、前が踏んでなければカマシ先行です

普通に前取って下げるのが最善だとおもいます

カマシ先行とは↓↓

一度もバックを踏まず、ゴールまで効率よく力を使いきってスピードが落ちないので、理にかなった戦法です

一度前に出てから他のラインを出させて、4番手でちょっと休んでもう一度まくるなんて戦法は彼にとっては効率が悪すぎるのです

そしてカマシ先行は踏み出しからゴールまでほぼほぼ全力ですので、その後続距離に限界があり、脇本選手の場合は600M。400バンクなら１周半、打鐘からこの距離を全力で駆け抜けます

参考レース和歌山記念決勝

出典 https://keirin.jp

打鐘から全力カマシで仕掛けられた新田選手は古性選手と併走するのが精一杯になり、単騎の眞杉選手や深谷選手はほとんど車が出ません。このペースでも最後までスピードが落ちずに逃げ切り。並んだ順番に入線してるので全員流れ込みみたいなもんです　とんでもないですね

参考レース高知記念決勝

出典 https://keirin.jp

高知500バンクですので600Mは1周＋100M地点になります。目測ではこれより若干早いポイントで踏み出して最後ちょっとタレました

参考レース久留米記念決勝

出典 https://keirin.jp

和歌山、高知の経験があったので、脇本選手がどこから踏んでくるかわかります。新山選手はこれに合わせ切りました。脇本選手は一度好位におさまりますが、一度でもバックを踏めばあの爆発力はもうありません

決勝はどのような展開になるか

単騎の3新田選手7松井選手はとりあえず様子見。1脇本選手に関東3車がどのように対抗するかを見極めてからになるでしょう。

消極的ですが他に手はありません

8山口選手は関東3車のうしろからでしょう。仕掛けは3コーナーすぎからなので、ほとんど4番手を固めるようなもんです

関東の先頭4佐々木選手はどうするでしょうか？

ぶんぶん死に先行して、関東から優勝者を出すと言うのは現実的ではありません

仮に１脇本選手を封じたとしても、4番手5番手6番手には日本有数のスピードをもつ選手がサラ脚で控えています

やはり脇本選手の仕掛けるポイントがわかっている以上、これを利用する作戦になるでしょう

打鐘まで仕掛けてはこないので、ここまではのんびりできます

ここまでスローペースなら脇本選手が残り600Mで必ず仕掛けてきます

誘導がいるならフルにつかいたいところ

あとは新山選手のように合わせて不発にしたいけど、さすがに無理です

新田選手のように番手に飛びつくくらいしかありません

松浦選手相手にさすがに無理だろと私もおもいます。3番手の山田選手のところならなんとかなるでしょう

しかし、ここの勝負どころでは1車下がるごとに関東はジリ貧になります。なんの爪痕も残さず終われません

仮に松浦選手から番手を奪えたら、脇本選手はだれもまくれないスピードまで加速してゴールまでもってしまうので、あっというまに一本棒のになります。平原選手が2着にはいれたら大勝利でしょう

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最後にもう一度スタートの話ですが、関東は前受けを狙います

高松宮杯では脇本選手に前をとらせて、新山選手が後ろから赤板でおさえたら突っ張られて終了しました

脇本選手は常に一番後ろからの仕掛けなので、前受けは全く不利ではないです。むしろ余計なこと考えずに下げるだけなので最善のはずです

2松浦選手あたりは関東の考えはわかってるだろうけど、1脇本選手にわざわざ前受けしようなんて意見できないはず

本当になぜ１脇本選手が前受けしたくないのかはわかりません

このレースでもスタート中団とったところで、周回中に単騎勢に追い上げられたらすぐに一番下げます

SNF函館競輪12R

出典 https://keirin.jp

展開はだいたい読み通り。残り600Mで必ず1脇本選手が仕掛けてくるので、これに合わせて佐々木選手全力ダッシュ。序盤のスピードは互角であわや不発かとおもいましたがダッシュがよすぎて、車間がちりじりに空いてしまい、脇本選手は外に浮くことなくスピードを殺さずに踏み続けることができて出切りました。それでも最終ホームまで脇本選手のカマシを出させなかった佐々木悠葵選手は健闘しました。脇本選手の2着の決り手は「逃げ」です