競輪で動いて位置とりにいくとどうなるか

位置どりが上手いといわれる競輪選手

こんなふうに呼ばれてる選手がいます

この選手が三番手からまくる

なんて予想していませんか？

それで負けたら

「なんだ弱いなー　全然車でないじゃん」

とかおもってませんか？

周回中に中団にいて、一番はじめに動き出してイン斬りします

そして先行選手の単独四番手とってまくって１着

これは位置取りうまいというよりは脚がある　強いってことです

周回から考えてみましょう

競輪のレースで初めは一列棒状、風をよけるために必ず人のうしろを走ります

そして一番後ろのラインから動きだすのが普通です

いつまでも一番後ろでは勝負権がないからです

逆に言えば前や真ん中にいればそのままでも勝負権があります

なのに中団からいきなり動くのは何ででしょう
（宇都宮の中村アナは「先切り」と実況します）

先行選手の四番手を他のラインと併走にならないよう単独でとりに行ってるのが、その理由ですがそれだけでスタミナを消費します

この戦法は並の選手では1着率が低いです

先にスタミナをちょっと消費してるのが原因ですが、なによりも後ろからおさえて先行する選手に楽させてます

普段のおさえ先行ならスローな周回中から、ヨイショヨイショと自分で重いギアを踏みあげて前6人を抜いてからスピードにのせて先行しますが

これでは
中団から飛び出した選手が勝手にペースあげてます

これについてけば重いギアも勝手に回転します

さらに
中団から飛び出した選手が先行する気ないのはバレバレですので楽に一番前までいけます

3車分しか抜いてないのにです

さらに
風切って先行する距離が普段より数10メートル短くなってます

先行選手にしたらこれほどおいしい展開はありません

スタートで前とった選手も同じように４番手狙っていたら、中団から飛び出した選手を出させないように突っ張ります

航続距離が長くない選手が打鐘前からもがきあい

必死にもがきあい制して

「やったーこれで四番手とれるー」

となっても

後ろ攻めの選手は口笛ふきながら先行していきます

これだとゴールまで止まりようがありません

動いて運よく単独四番手とれたとしても

それでも先行選手がブンブン逃げて勝手にタレてくれるとは限りません

そのまま緩めて7番手からの別線のカマシを出させたら

自分だけさんざん脚つかっての7番手になります

ようするに

位置を取るためだけに一番最初に動くのはかなりのギャンブルです

じっと動かず先行ラインについていけば

前のラインがすんなり引いて、サラ脚単独で四番手になるかもしれません

前のラインが突っ張ったり番手競ったりしたら

自分だけが恵まれます

はじめはジッとして、スローペースの七番手になりそうになって初めて動く

それがレースが上手い、言い方かえれば競輪IQが高いと言えるのではないでしょうか

そもそもスタミナが無尽蔵だったら周回中にどんな位置どりでもできます

一番後ろから先行してる選手の番手を強奪してもいいでしょう

それは位置とり上手い選手ではなく単にすごく強い選手です

位置とり上手い選手ではなくスタミナを消費して、いい位置にいる選手です

上手い下手はともかく位置どりする選手です

このような選手は、後方におかれたら一気に捲くるスピードないのを自覚しています

ギャンブルだってことを自覚した上で動いています

お客もここらへんを理解してないと、不当なヤジを飛ばすことになってしまいます

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2020/6/13 青森10Rでギャンブルムーブは見られるのか

←４７２　９５１　８３６

４阿部拓真　９佐藤龍二は自在っぽい選手

８伊早坂駿一が徹底先行で強いので

９佐藤龍二がギャンブルムーブが見られるか

いきなり中団から飛び出す

４阿部拓真がこれはマズイ
と突っ張ったら

これは
８伊早坂駿一の楽な先行になり